大企業 総合職の私が転職を考える
初回から生々しいタイトルで恐縮であるが、自己紹介も兼ねて書きたいと思う。
世間では超安定といわれいてる某鉄道会社にて、技術系総合職として勤めている私は今、このまま今の会社に勤めていて良いのか悩んでおり、転職も視野に入れて情報集めをしている最中である。(コロナがきっかけで転職を考えたわけではない。)
私が転職を意識し始めたきかっけは、以下1.〜3.である。
- 今の会社でキャリアップできていない自身に危機感を感じるようになった
- もっとチャレンジできる環境で成長していきたいと思うようになった
- 自身がやりたいことは何か」を本気で見直したくなった
ここから、1.〜3.について、私がそのような思いに至った経緯等を少し記載する。
1.今の会社でキャリアップできていない自身に危機感を感じるようになった
「1〜2年毎にあるジョブローテンションの度に業務内容が変わり、自身の強みが確立できずにいる危機感」
30才を越え社会人として脂が乗ってくる年齢となると、高校・大学時代の友人の社会人としての活躍を知る機会が日増しに多くなってくる。活躍している友人達は、それぞれ専門性や強みを確立しており、それを武器に活躍していることを感じる。
私はそれを感じる度に、「自分はこのままで良いのか?」「総合職として死ぬ気で会社に貢献できるように働いてきたけど、彼らのように社会で通用する人間になれているか?」という、もはや恐怖にも近い危機感を抱くようになっていった。
正直、これは当たっているし、このままでは社会での自身の市場価値はゼロになり、今の会社でしか働けない人材になると思う(つまり、今の会社に残り30年余りある人生を捧ぐしかなくなる!)。この文を見て、「ドキッ」とした私と同じ境遇にいる大企業の総合職の読者の方もいるのではないだろうか。
私の簡単な経歴は以下である。
1年目 車両メンテナンスの現場①
2年目 車両メンテナンスの現場②
3年目 支社管理部門(教育)
4〜5年目 本社管理部門(教育・採用)
6年目 機械メンテナンスの現場(出向・係長)
7年目 機械設備の開発・設計(係長)
一見、幅広い業務をバランスよく経験させてもらえているようにも見えるが、メンテナンス現場、教育業務、採用業務、開発・設計業務のどれも1〜2年の経験では、十分な経験ができているとは言えないし、転職活動ではそれぞれの経験だけでは、まず評価されることはないであろう。アピールするとすれば、例えば「現場や設計・開発といった技術的な知見もあり、かつ教育や採用業務もできる」といったくらいであろう。(これも苦しいが)
仮に終身雇用を前提とし、社会で通用する人間となれているかについては目をつぶって、残り30年余りを今の会社で働き続けると決心できるのであれば、社内の様々な部門を幅広く知っておくことは良いかもしれないが。。。
しかし、これからの時代は勤めている会社の価値が高ければ良いのではなく、個人として市場価値を高めていかなければならない。自身の価値をあげていくキャリアは自身で築いていくのだ。
超安定と呼ばれている大手鉄道会社でさえ、コロナの影響でここまで業績を落とすことになるのだから。。。(繰り返しになるが、たまたま時期が重なっただけで、これが転職を考え始めたきっかけではない)
(2)もっとチャレンジできる環境で成長していきたいと思うようになった
「大手安定企業にありがちな上意下達、偉い人の顔色を伺って仕事進める風通しの悪さに嫌気がさした」
これは上に記載の通りであるが、今の会社は安定し過ぎている大企業にありがちな、何よりも「失敗しないこと」が最重要とされる会社である。偉い人達が喜んでくる仕事をすれば「成功」であり、ここでいう「失敗」とは、偉い人達の好みや意向と違う仕事をすることある。(たとえその仕事が、実際にとても有益なことであってもだ。)
この風土では、新しいことにチャレンジしようとする士気は上がらない。なぜなら、チャレンジして成し遂げても、偉い人の好みで「失敗」とされることがあるのだから。
こうなると、40〜50才の「そこそこ偉い人達」はもう何もしない。何もしなければ、少なくとも「失敗」しないし、無理にチャレンジすることで傷つくリスクを取る必要はないからである。これではチャレンジをやめた「そこそこ偉い人達」の下で働いている若手・中堅はチャレンジ(そして失敗)をすることができず、全く成長することができない。
私が今の会社にこのままいても成長できないと思い始めた大きな要因の1つがここにある。自身の考えを思う存分発信し、フラットにレビューしてくれる周囲環境がある会社で、チャレンジを通じて自身の成長につなげていけるような働き方に、強く魅力を感じるようになったのである。
(3)「自身がやりたいことは何か」を本気で見直したくなった
・社会人として新たなスタートを切るのは30才前半までがラストチャンスだと思った時に、「自身がやりたいことは何か」というベースを改めて固めたくなった
転職に関する本を何冊か読んだが、どの本もたいてい最初の転職は30代前半までにしておくことを薦めている。また、元大阪市市長の橋下徹氏がTV番組にて「35歳までに燃焼しきれる物を見つけろ!」とも言っておられるのも拝見した。
30歳を超えた私にとって、ラストチャンスの時期に差し掛かっているということを認識すると、途端に「今一度、自身がやりたいことは何かを本気で考え、その答えをベースに、自身の気持ちに正直な職選びをしたい!」という思いが沸々と湧いてきたのである。
また、これからの時代の働き方は、仕事とプライベートが明確に分かれず、「自分やりたいこと」や「好きなこと」といった、いわゆる趣味の延長のような位置付けが仕事になるという考え方が強くなってきているのも、書籍等でよく見受けられる。
30歳を超えた私は、まさにキャリアチェンジするラストチャンスであり、このキャリアチェンジの時には、自身が本気でやりたいと思えること(今後30年余りを情熱を絶やさず、楽しく、好きでいられること)を見つけておく必要があるのだ。
以上、私が転職を考え始めたきっかけについて記載したが、「ここまで転職をしようと考える根拠があるのであれば、本格的に活動すればいいのに」と思われる方もいるかもしれないが、まだ、転職には踏み切れていないが現状である(応募や選考はまだしていない)。
その理由はありきたりであるが、一応書いておくと、以下である。
- 家族の生活
妻子の生活を支える私にとって、大企業の安定感と高収入はやはり魅力
- キャリアチェンジのリスク
転職先で成果があげられるか、期待した通りのキャリアアップをしていけるか、という不安
上記について、特に妻とは会話をしており、転職に対して前向きにとらえてくれてはいるが、まずは、情報集めや、エージェントへの相談から始めているのが現状である。
進捗はまたブログで報告できれば良いな、と考えている。
(未定ですが乞うご期待!)
おわり
※ 転職を考えるにあたり読んだ書籍
・転職の思考法 北野唯我(ダイヤモンド社)
・CHANGE 谷尻誠(株式会社エクスナレッジ)
・10年後の仕事図鑑 堀江貴文 × 落合陽一(SBクリエイティブ株式会社)